データベーススペシャリスト体験記
データベーススペシャリストを受けてきたのでそのメモです。
経歴
- 社会人経験4年
- 薬系理系修士
- 非IT系企業
- DBの経験はテーブルを眺める程度
- 資格は応用情報
使った参考書
色々買いましたが、振り返ってみるとこれ1つで済みました。過去問の解説が(他のものと比べて)量質共に非常に優れています。参考書部分も無駄がない。 ただ解答用紙が狭いので、iTECからDLするとよいと思います。
他参考書は、スタディワールドの教科書、SQLドリル、リレーショナルデータベース入門、データベース設計の参考書などを買いましたが不要でした。
勉強方法
午前2
過去問道場でひたすら演習です。ただ、データベースだけでなく他分野も無視できない分量が出ますので、余裕があれば応用情報の復習をしとくとなお安心です。特にセキュリティはケアしとくと良いと思います。
午後1
過去問でひたすら演習。H28~H16あたりまで2回は回しました。
ネット見てますと「SQLは捨てる」とかよくありますが、私はよほどの事情が無い限りどの分野も勉強した方がよいと思います。今回もSQLは問2問3両方出ており避けられません。といってもSQLは参考書を全てカバーする必要はなく、DMLのSELECT文を勉強すれば十分です。
後午後2以上に時間が足りなくなりがちです。午後1だからといってあまり甘く見ないことです。
午後2
これも過去問でひたすら演習。H28~H16あたりまで2回は回しました。
最初はあまりの分量に辟易しましたが、ネテロよろしく量をこなす毎に読むスピードが速くなり、最後のあたりは逆に楽しかったです。午後2は実務経験がないと全く歯が立たないと聞いていたので怖かったですが、実際はそんなことはなく過去問演習で十分にカバーできる範囲だと思います。
以下に概念設計問題の簡単なコツを示します。
- 最初に問題・見出しを見て全体の構成を頭に入れる。但し、途中で要件変更等があっても必要以上に怖がらず、最初から読む。
- 問題文中のE-R図を用いて、今読んでいるところはどこかを常に頭に入れる。迷子にならないよう常に気を付ける。
- E-R図中のリレーションが表す関係は何か、テーブルが表す単位は何かを常に考える。本文中の『各』や『毎』などは大ヒント。
- 候補キーは何かを意識する。『ID』や『番号』は最重要。
- よく出るパターンを身につけておく。『ヘッダ』-『明細』、『履歴管理』など。よく出るパターンは先述の参考書にも載っていますし、過去問演習をしていけば次第に慣れると思います。
- 設問ですでに記入されている"暗黙のルール"には必ず従う。属性の命名やサブタイプ分割で迷うときはこの"暗黙のルール"に従うといける場合が多いです。私が受けた2017春午後2はその典型例だと思います。
- 諦めない。読み進めていくうちに設問のデータベースの"勝手"が分かってきますので読むスピードはどんどん上がっていきます。たとえ、最初の1Pを読むのに20分程度かかったとしても十分間に合います。
感想
本試験では、午後1は問1,3を選択して2回見直すことが出来、問2を選択した午後2も十分に見直す時間が取れました。結果は午後で90点を超え、非常に満足できる結果でした。
実務でも試験で身に着けたスキルは役に立っています。応用情報では知識として頭に入っていれば何とかなりましたが、デスペでは使えるようになるまで反復練習をするので実務でもある程度使えるレベルまで引き上げられたと思います。名だたる大企業でも多対多のデータモデル図を平気で出してくるんですね……。でも私口出す立場にないからしーらないっ。
今後
システム監査技術者に特攻します。